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「親が倒れた! 桜井さんちの場合」を読んで

2016/12/04

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「親が倒れた! 桜井さんちの場合」を読みました。漫画です。
このご時世、人事ではないですよねぇ。

ちなみに、同じ筆者の「親を、どうする?」も読んだ事があります。

図書館や本屋へ行くと、このテの「実家のトラブル対処系」の本が
最近増えている事に気づき、こういう時代なんだなぁと思います。

日本の老後のあり方が、昔と違ってきているんでしょうね。
長生きが増え、核家族も増え、トラブルも増えた・・・という感じでしょうか。

あらすじです

「桜井さんちの場合」という事で、
桜井さんのお家ではまずお父さんが倒れます。

倒れた後は思うように動けず、家族の介護が必要に。
肩身が狭いお父さん。

長女は既婚・子持ち。
桜井さんちには長男はいますが、頼りにならなそうなので
お姉ちゃんは自分が動かなきゃと思いできる限り動きます。
でもやはり、夫と子供がいる状態ではなかなか難しい状況。

長男は既婚・子なし。
嫁は自分の親の介護があり、長男自身、仕事も忙しい身。
お父さんから「俺のことは良いから、自分たちの生活を考えろ」と2人きりのときに言われます。
ですが、長女が「(長男なんだから)もう少し顔出せ」と催促してくる板ばさみ状態。

次女は未婚・一人暮らし。
どうしようもない彼氏がいますが、介護で彼氏どころでもなくなります。
まだ結婚もしていないのに、親の介護・・・私の人生どうなっちゃうんだろうと悩む日々。

子供が3人とも家を出て行っているため、
お父さんの介護をするのはお母さん。
お父さんが定年になったら、
やっとやりたい事ができると思っていた矢先に介護がスタート。
介護なんて初めてのことで、戸惑い・不安・不満の日々。

 

さらにお父さんが認知症も発症。
しかも、お母さんまである日倒れてしまいます。
お母さんの意識は戻りません。

子供3人は「介護どうする?」「お金はどうする?」「実家って今どれくらいお金ある?」などの疑問や意見をぶつけ合います。

そしてさらに、お母さんの余命宣告がされました。

「お母さん自身は意識がなくても延命したいか?」
という話し合いで意見が割れる子供たち。

最終的には、お母さんがつけていた介護日記に「延命は希望しない」と書いてくれていた事で、お母さんの意思を尊重して延命しないことに決めました。

お母さんの死後、お父さんは施設へ。
施設の費用はお父さんの年金から出すことに。

・・・とまあ、ざっとこんな流れです。

 

感想

大変だよね・・・(遠い目)
でも、いずれこんな日が来る可能性もあるよね。
誰にでも可能性はあります。

ご都合主義という訳でもないのですが、
どうしても漫画なので、最終的には落ち着いて終わりますが
現実だとそうもいかないですよね。

まず、桜井さんちは子供が3人いて
全員ともちゃんと動ける人だから良かったよね。
これが一人っ子だったり、
3人いても誰かが病気だったり、介護が必要なパターンだったら
かなりしんどいよ・・・。

親の年金がそこそこあったのも良かったよね。
自営業だとほとんど年金もらえない人もいると思うし、
今の年金はまだ多少は額があるけど、
私たちがもらう時代に果たしてどれだけもらえるのだろうか。

この本に「介護に正解はない」と書いてあります。
家族で話し合って自分たちが決めたことであれば、
それで良いのだと思います。

エンディングノートって大事だなって思いました。
いつ事故でおっちんだり、意識不明になるかも分からないし
若くても書いておいたほうが良いなって思います。

残された家族は、もう亡くなったり意識がない人に確認する術がありません。自分たちで色々と手配しながらも、「これで本当に良いんだろうか」と悩むかもしれません。エンディングノートは自分のためでもあり、残される家族のためでもあるんですね。

贅沢な話ですが、やっぱり希望としては
「ピンピンコロリ」が良いですね!

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